2013年5月17日金曜日

あなたのクリエイティブで、ジュンク堂×読書するエンジニアの会を盛り立てませんか?協力者&参加者大募集!

読書するエンジニアの会は、ジュンク堂さんとコラボさせていただいています。

読書するエンジニアの会は、ジュンク堂池袋店6Fコンピュータ書フロアの壁面をお借りして、ちょっとした展示を常設させていただいています。
読書会で、メンバーの皆さんが読んできた書籍についてPOPを書き、その中でもオススメな本を平積みにしていただいているのです。

ポスターの下部にPOPを張り出し。下の棚に、オススメ書籍を平積みしていただいています。
ただお恥ずかしいことに、主催者である白石が「ぼくらのスペースも、お客様にとっては『ジュンク堂の一部』として見られる」という意識が低く、POPの質を高めたり、人に訴えかける努力を怠ってきていました。

これではいけないと急遽、コラボの質を改善するプロジェクトを開始することに。まずは読書テーマを「良いポスター/POP広告とは」に変更し、全員で知恵を集めて改善を図ることにしました(皆さんの読書の成果については、過去ログをご覧ください)。

POPのデザインを向上させる具体的な策などはほかのメンバーが読んでくるだろうと思い、ぼくはこのコラボをジュンク堂さんに提案した立場から、「そもそもこのコラボの意味は何なのか」という「そもそも論」を考えてみました。

「そもそも」、このコラボをジュンク堂さんにお受け頂けたのは、ぼくらのコンセプトに共感してくださったからでした。ぼくらの平積みの棚から、飛ぶように本が売れる・・・と言うことは、最初から期待されてなかったんじゃないかと思います。たぶん。

では、読書するエンジニアの会のコンセプトとはなんなのでしょうか。

初心に立ち返る

初心に立ち返って考えますと、この会はもともと、ぼくの「危機感」から始めたコミュニティです。20代の頃、ぼくは技術書しか読まない毎日でした(元来が極端な性格なのです)。
そんなぼくが、本をよく読む物知りな人物に知り合い、自分がいかにものを知らないか、魅力に乏しい人間であるかを思い知らされたのです。そこで、毎回様々なテーマがランダムで決まり、それに従った本を読んでくる事を義務付けることで、強制的に自分の関心を拡げるような場を作ろうと思ったのです。

50回近く実施してきて、この読書会をやってきて本当に良かったな、と思っています。まずは狙い通り、「この読書会がなかったら絶対に読まなかったであろう本」をいくつも読んできました。例えばハーレクイン・ロマンスやケータイ小説、超グロいマンガなどのキワモノから、アフリカ論、芸術論、伝統芸能に関するものなど・・(これまで実施してきたテーマは、過去ログのページをご覧ください)。
とはいえ、どのテーマについても突き詰めたわけではないので「物知り」「博学」になったとはとても言えませんが、少なくとも様々な事に自然な関心を向けられるようになりました。

そしてそのことが、ぼくの人生にも大きなプラスの影響を与えています。
誰でもアプリを作れる今の時代、エンジニアと言えども「企画力」が求められます。
また、エンジニア自身が企画を主導するわけではない場合も、エンジニアは「どれくらいのものを、どれくらいの期間で作れるか」をよく知っているので、企画段階においても有益な助言をいくつも行うことができます。また、コミュニティ活動でイベントを行う際なども、重要なのは企画力です。

そういう企画段階に求められるのは、「アイデアをひらめく能力」です。「アイデアとは、既存のアイデアの組み合わせである」とは、「アイデアのつくり方」という書籍にある言葉です。そして広い範囲に関心を広げ、様々な事を見聞きしたという経験が、アイデアの面白い組み合わせを思いつくのにとても有効なのです。

ぼくは自分のことを素晴らしいアイデアマンだとは思いませんが、少なくとも、読書するエンジニアの会を始める前の自分よりは、面白いアイデアに対する感度が上がったとは思っています。

このことから、読書会のコンセプトに立ち返ると、「色んな本を読もう。視野を広げよう。エンジニアとしての人生に、きっと役立つ。」という事になるようです。キャッチコピーとしてはキレが足りませんが、それはおいおいブラッシュアップしていくとしましょう。

改めて、ジュンク堂さんとのコラボを見据える

以上の様なコンセプトに、ジュンク堂さんは共感してコラボをしてくださっているとして、ぼくらはどうすればジュンク堂さんの期待に応え、コラボしてくださっている恩を返すことができるのか。
考えてみましたが、現在のところ、以下の2つの目標に絞られる気がしています。
  • 一人でも多くのエンジニアに、読書するエンジニアの会のことを知ってもらう(そして、読書会に来ていただければ最高)・・・読書するエンジニアの会のコンセプトに共感して、「色んな本を読んで視野を広げよう」と考えるエンジニアが増えれば増えるほど、読書会が社会に対して貢献したことになる、と考えてもよいのではないでしょうか。壁面を借りてポスターを展示させていただいているという利点を活かして、少しでもエンジニアに来てもらえるように頑張りたいと思います。
  • 平積みしてもらっている本が一冊でも多く売れるようにする・・・ジュンク堂さんにお借りしているスペースには、コンピュータ書のフロアにも関わらず、全く異なるテーマの書籍が陳列されています。そこから一冊でも多くの本が売れれば、エンジニアの視野を拡げるお手伝いをほんのすこしでもできたということになるのではないでしょうか。これを行うには、ぼくらの陳列スペースを魅力的にして「思わず足を止めてしまう」ような場にすること、そして「思わず買ってしまうようなPOP」などが効果的です。
こうした考えから、改めて展示スペースのポスターやPOPの改善が必要だと考えるに至るわけです。
結局、「ぼくらの展示スペースを改善しよう」という考えに戻ってきたわけですが、そこに「コンセプトの裏付け」ができたことはとても重要です。言語化されたコンセプトがあることで、いつでもそこに立ち返ることができるというわけですね。

ってことで具体的には?

前述の2つの目標は、どちらも大幅な改善の余地があります。とは言え、趣味のサークルに関する話だし、一気に物事を進めるのも難しい。地道に、継続的に改善を進めていくしかなさそうです。

まずは、POPの改善から。読書会で、各メンバーがプレゼンを終えた後、「POPを書くに値するほど、オススメしたいか」「POPに書く内容(キャッチコピー的な)をどうするか」をネタにディスカッションを行います。

また、ジュンク堂さんにお借りしているスペースにも、改善できる点がたくさんあります。ポスターを改善したり、実は一番お客さんから目につきやすそうな、棚の側面を活用したり、現在は紙が貼られている棚そのものを改善したり・・・

こうしたことは、実際に「お客さんの視点に立ってスペースを見なおしてみる」ということをしたおかげで気づけたことです。今回の件がなかったら、そういう目でぼくらの展示スペースを見直すこともありませんでした。

ということで、あまりオチのないエントリですいません。このエントリを読んで関心を抱いてくださるデザイナー/エンジニアの方がいたら、ぜひ「読書するエンジニアの会」にお越しください!ジュンク堂さんの展示スペースをデザインするという、めったにない経験ができますよ。

2013年5月11日土曜日

第59回 読書するエンジニアの会、テーマ「良いポスター/POP広告とは?」開催しました!

読書するエンジニアの会は、池袋ジュンク堂6Fコンピュータ書フロアとコラボさせていただいています。
本読書会は、毎回異なるテーマに沿ってメンバーが本を読んでくるというスタイルです。各人が読んできた本をオススメするPOPとポスターを、6階の壁面をお借りして飾らせていただいているのです。

ポスターとPOP
ですがこれまでは、作成するPOPのクオリティをアップさせようということをあんまり考えて来ませんでした(書店の一角をお借りしているという自覚に欠けておりました・・)。
そこで今回は、思い切ってテーマを「良いポスター/POP広告とは?」に設定し、みんなでその問題を考えよう、という会にしてみました。


ノンデザイナーズ・デザインブック

読んだ人は梶山さん。
デザイナーじゃない人向けにデザインを優しく語る本。近接・整列・反復・コントラストという、4つの基本要素を繰り返し、詳しく述べてくださっている本だそう。


12人の優しい「書店人」

読んだ人は対馬さん。

感情をそのまま出してしまう。
本の説明。
その本を読んだらどんな気持ちになるか。

儲かるお店の「すごい!」見せ方

読んだのは白石。

一瞬で心をつかむ魔法の黒板POP

読んだのは作田さん

ガムテープで文字を書こう!

読んだのは佐々木さん

SKAT. 12

読んだのは廣吉さん

2013年4月13日土曜日

第58回 読書するエンジニアの会、テーマ「お菓子」開催しました!

これまでWebサイトに直接ページを作ってログを残していた「読書するエンジニアの会」ですが、今回からはブログを使って記録していこうかと思います。
今回の実施風景。参加者は作田さん、古庄さん、庄司さん、佐々木さん、河内さん、梶山さん、キャシー、対馬さん。
今回のテーマは「お菓子」でした。

人気パティシエのDNA [単行本]

旭屋出版編集部  
まず最初は作田さんの発表。まずは人気店「ロートンヌ」のお菓子を配るというパフォーマンスで、参加者のハートをガッチリキャッチ。

ロートンヌの焼き菓子。
読んできた本は「人気パティシエのDNA」。9名の人気パティシエに、人生やこだわりについてインタビューした本。その中から、ロートンヌのパティシエのエピソードを共有してくださいました。


1坪の奇跡―40年以上行列がとぎれない 吉祥寺「小ざさ」味と仕事 [単行本(ソフトカバー)]

稲垣 篤子  
こちらの本をご紹介くださったのは梶山さん。羊羹と最中で有名な「小ざさ」を紹介した同著を読んで触発された梶山さん、なんと自作の羊羹を持参してくださいました。
梶山さんお手製の羊羹。曰く「狙った味に仕上げるのはめちゃくちゃ難しい」そうです。

利休にたずねよ (PHP文芸文庫) [ペーパーバック]

山本 兼一  

こちらの本を読んできたのはキャシー。受験時代にハマったという「利休をたずねよ」、近々映画化(?)もされるそうで、「ちょうど盛り上がりかかっているから」という理由で取り上げたとのこと。
「お菓子」というテーマに合わせて、秀吉がお菓子をつまむシーンを紹介してくれました。


ザ・駄菓子百科事典 

串間 努  
この本をご紹介くださったのは佐々木さん。駄菓子にまつわる様々な話が載っている同署の中から、特に面白かったという「よっちゃんいか」を作った方のエピソードをご紹介くださいました。


東京23区おみやげさんぽ (地球の歩き方BOOKS) [単行本(ソフトカバー)]

たかはし みき  
この本の紹介者は対馬さん。なんと対馬さん、この読書会に向けて、群林堂の豆大福を購入してきてくださいました!
群林堂の豆大福。ほのかな塩味と甘さ控えめのアンコが絶妙にマッチしていて、とても美味しい。

焼き菓子の発想と技法 [単行本]

日高 宣博  
これら2冊を紹介してくださったのは、今回初参加の古庄さん。「Cooking for Geeks」は、エンジニアにたまらない、極めて技術書風味な料理本。
「焼き菓子の発想と技法」の「低糖質メニュー」では、一切れ22kcalのガトーショコラなど、通常の1/10くらいのカロリーメニューが紹介されており、一同を驚愕させました。
古庄さんがご紹介くださった2冊


こちらの本を紹介してくださったのは庄司さん。昔はチョコレートは飲みものだったそうで、16世紀〜17世紀のスペインにおいて、「(キリスト教の)断食にチョコレートは定植するかどうか」という議論が紛糾したそうです。その他、チョコレートに関する様々な話題が満載です。

チョコレート、江戸時代は「志ょくらとを」と書いていたそうです。

紹介者は河内さん。河内さんにしては珍しく(初めて?)ラノベを読んでみたとのこと。読んでると「お菓子を食べたくなる」「お菓子の匂いがしてくるようだ」との評価で、これは小説としてはかなりの高評価といえるのではないでしょうか!
チャプターを挙げてストーリーを解説するかわちさん

めしばな刑事タチバナ 6 (トクマコミックス) [コミック]

坂戸佐兵衛 旅井とり  
紹介者は廣吉さん。非常に一般的なチェーン店や市販の食べ物を取り上げて紹介する、現在放映中の人気ドラマの原作コミック。


黒板を使って熱く語らう廣吉さん



「第0回 (白石俊平と) カッコいいやつら」開催しました!

読書するエンジニアの会」が主宰するイベント、「(白石俊平と) カッコいいやつら」を2014/4/11に開催しました!

このイベントは2014/3/22 13:00に応募を開始。お陰様でその日のうちに70枚のチケットは完売、急遽80枚に増やしましたがそれも完売。
「白石がまた変なことをやりだした」という、皆様からの期待(? 好奇心?)をひしひしと感じました。

イベント直前は、様々な準備でてんてこ舞いでした。
第0回という実験的なイベントにもかかわらず、Tech総研様、Web CAT Studio様、株式会社ポケラボ様、ジープラ株式会社様、CodeIQ様、breaq様など様々な企業からご支援を頂いたため、気合の入り方や準備の大変さもひとしおです。

荷物だらけ。白石自身、この日は海外旅行用のスーツケースにたくさんものを詰め込んで参上しました。
イベント当日は、初めての試みで、ホスト役である白石も最初は緊張していました。
が、会が進むにつれて徐々にリラックスムードに。
これというのも、とても話が巧みで、面白い話題をたくさんお持ちの、ゲストお二人のおかげです。

藤井太洋さんとの対談。藤井さんが小説家としてデビューするきっかけになったGene Mapperのお話を中心として、iPhoneで執筆するという驚きの執筆スタイルや生原稿を披露していただきました。

高橋征義さんとの対談。日本Rubyの会の成り立ち、達人出版会の現在とこれからなどについて、色々とお話を伺いました。
会場の雰囲気はこんな感じ。お酒や食べ物を楽しみながら、皆さんリラックスした雰囲気でお話を楽しんでくださいました。
開催後のアンケート結果では、「面白かった」と「とても面白かった」が回答の100%を占め、思いもかけず高評価をいただきました。
もちろん無料であったことや、白石の知り合いが多かったため評価が優しめだったということは差し引いて考えなくてはならないと思いますが、概ねご満足頂けたのかな、と少しほっとしております。このイベントに少しでも関心があった方、参加された方は、ぜひアンケート結果もご参照ください。


最後に一つ自慢を。主催者の役得で、お二人のサインが入った色紙をゲットしました。世界に3枚しかない貴重品です!

世界に3枚しかないサイン色紙!
とりあえず、今回の開催レポートはここまで。
今回「第0回」と称して、「実験」であることを強調して開催させて頂きました。
今回得た反省点などを活かしつつ、次回はきちんと「第1回」として、より皆様に楽しんでいただけるイベントを目指したいと思っております。

乞うご期待!